自然農田んぼ塾会議&勉強会議事録
1月21日(土)14:00~17:00 里山情報館
出席者:12名
≪会議≫
1. 2016年産米の反収および2015年との比較~逢坂氏より説明
全般に2015年に比べ反収はダウン(19%~55%)。春先の天候不順とウサギの食害が原因。例外は水の多かった田んぼの学校のオクノムラサキと水を入れなかった三角田の緑もちは増収であった。
収量構成要素から推定した反収と実際の反収の比較
坪刈り領域(20株)と田んぼ全体でメッシュ状の20株とで推定した反収は、メッシュ状の方が実際の反収に近かった。
2. J-SRI研究会で「宍塚・谷津田でのSRI栽培について」~逢坂氏より説明
出席者からの質問は、自然農に関するものが多く、川口式自然農について知らない方が多いと感じた。
3. 2017年の作付け計画~菊地より説明
雑穀は湿地での栽培に適さない為、代わりに里芋・生姜を植える。(田んぼA2にて)
マコモは、マコモダケの菌類が外来種で拡散する可能性があるので要検討。
4.自然農田んぼ塾の運営について~菊地より説明
従来、逢坂氏が会議運営、田んぼ維持管理を行ってきたが2017年度からは菊地が行う。ただし逢坂氏も一緒に作業を行う。
メンバー同士の交流
NPO法人円農あたいのメンバーとの交流、自然農仲間の援農を進める。
2月18日(土)「甘酒をつくろう」、自然農田んぼ塾の参加者募集を会報、メーリングリスト、フェイスブックで呼び掛ける。
≪勉強会≫
1.微生物の驚きの話~伊藤氏より説明 県民大学後期講座(10回)より
微生物の定義:顕微鏡でなければ観察できない生物の総称。35億年前より地球上に存在(原核生物)20億年前に核を持つ真核生物に進化。
自然農は微生物の働きを最大限に利用する農法。
2.持続性のある農とは、世界に広がる提携~國井氏より説明
日本で発祥した提携が、アメリカでCSA、フランスでAMAPとして広がっているのに対し、本家本元の日本では減少傾向。アメリカでは肥満・成人病の対策として1960年代の日本食を推奨。フランスも国を挙げて有機農産物を支援している。日本では、流通の弊害、コミュニティの崩壊で提携は縮小。
3.「ヒマラヤと地球温暖化 消えゆく氷河」中尾正義 編~逢坂氏より説明
ヒマラヤの氷河の特徴は「夏雪型氷河」(スカンジナビアは冬雪型氷河)
他の地域に比べ、ヒマラヤ氷河は急激に縮小している。その影響は、地域の水不足、海面上昇など計り知れない。
次回自然農田んぼ塾会議
日時:3月25日(土)14時~16時
議題
・2016年度まとめ
・2017年度計画について
・「自然農田んぼ塾」開講式と」種まきについてなど
自然農田んぼ塾事務局 菊地 敏夫
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