2017年5月27日土曜日

5/27 自然農田んぼ塾会議

自然農田んぼ塾会議 議事録
5月27日(土)参加者 11名

1.今年の種まきと来年への課題
 今年の種まきは、種まき後稲わらを被せた。その結果稲わらの重みで種籾が沈み、酸欠状態となり発芽が悪かった。(発芽率:30~40%)来年は稲わらを被せず、保温用のシート(不織布)を被せる。
 種まきの方法は、種まき具は効率的ではあるが小さな子供には難しいのでバラマキ方式にする。(目安として苗箱1つのスペースに30g程度)

2.田植えのスケジュール
 田んぼ塾の田んぼ:6/8AM,6/10AM,6/11AM,6/15AM
 田んぼの学校:6/3PM,6/10PM,6/11AM,さなぶり:6/11PM
 円農あたいの田んぼ:5/25~27,6/1~4
 田んぼの学校の参加者:23家族、畦の壊れた所を補修と排水の為の溝堀を5/28に行う。
 田植え後には抑草効果のための米ヌカを100kg投入する。

3.伊藤さんの田んぼの状況
 マンゲツモチ、コシヒカリとも田植えは完了。現在は草取りの日々。
 株間は、ねじれ鎌で楽にできるが、株元は手でヒエなどを抜く。苗が分げつできるスペースを開ける。
 敷草は、後から敷く。宍塚の田んぼと異なる草とモグラの穴で水を入れても抜けることに悩まされている。
 草の管理について、意見交換があった。管理しやすい草を増やして管理しにくい草を抑える方法はないものか
 福岡さんはクローバーを秋に種もみと一緒に泥団子に混ぜて蒔く。春になってクローバーが他の草を抑え稲が育つ。クローバーはマメ科なので窒素も固定化する。また畑で管理しにくいヤブガラシは、切るとかえって勢いが増す。刈らずに地面に丸くまとめて「よく頑張った。君の仕事は終わった。」と告げると枯れると以前ネットで見た(菊地)~反論もありました。孟宗竹の繁殖を抑えるには、根に養分を与える夏に切るといいと五斗播きにも書かれていました。草の性格を読み取り、その場の状況に応じた方法を考えるのも自然農の醍醐味かもしれません。

4.キャンエコ・筑波学院大との協働作業
 キャンエコ(法政大学の環境サークル)が、6/25,11/26ビオトープ作りを行う。その作業を自然農田んぼ塾が指導する。
 筑波学院大学の学生が、耕作放棄地を開墾し米作りを行う。開墾開始が7月になりそうなので、今年の米づくりは開墾地ではなく自然農田んぼ塾の田んぼの米づくりを一緒に行う。茨城県市民活動推進事業助成金を申請中。(7月頃、決定)

5.野良くらぶとの協働作業
 宍塚の在来種(タノクロマメ:大豆)を系統保全している。今年は田んぼのクロ(大麦を植えた所)に種をまく(6/20頃)。10月末に収穫。来年2月に味噌作り。

6.田中裕之さんの田んぼの田植え(6/4)と生きもの観察会
 場所は、つくば市山口地区(北条大池の裏)。沢水で無農薬・無施肥、1町歩を一人で手植え。地元の人の信頼も厚い。
 つくばの中心部からの家族連れが参加。

7.常陽リビング掲載の自然農を科学する~実践農家の畑から学ぶもの(6/17)
 茨城大学農学部付属サイエンス教育研究センター主催、阿見の浅野さんの畑、不耕起・無施肥。

8.SRI栽培実験と直播栽培実験
 今年の実験のポイントは、
 ①乳苗が中苗に対してどの程度効果があるか
 ②常時湛水と間断灌漑の比較でどの程度効果があるか
 ③もち米とうるち米との比較でどの程度効果があるか


 直播栽培の経過報告
 均平化、筋蒔き(4/29,30)、稲わらを被せ発芽の確認が5/12,発芽率(26~41%)

 稲わらの重みで種もみが沈んだため発芽率にバラつきが生じた。


菊地敏夫