2018年8月4日土曜日

2018.08.04 自然農田んぼ塾会議

自然農田んぼ塾 会議議事録

日時:2018年8月4日(土)14:00~16:00
参加者:6名
場所:里山情報館

議題1.稲の生育状況~田んぼの学校(悪い、水不足が原因?)自然農田んぼ塾(やや悪い、品種による、マンゲツモチは穂が出ている)伊藤さんの田んぼ(平年並み、水はポンプで吸い上げている)
古代米プロジェクト(良、開墾した土地で地力がある)
今年は猛暑で稲の生育が早い分、水の確保が課題。下の田んぼまで水が行き渡らない。穂が出る頃(8/20頃)に水がないと収量がさらに落ちる。
一方で自然農の場合、外から持ち込まないのが原則なので年々収量が落ちていく傾向がある。
休耕田を入れるのも今後検討する。

議題2.SRI栽培の経過報告~間断灌漑の効果を検証するため、開始時期を昨年より遅らせた。(6/29開始)
また乳苗と中苗の生育の差を検証するため、来年は種まきの時期をずらして乳苗・中苗を同時期に移植することを検討する。
種まきの時期は、稲の場合時期をずらしても発芽するのだろうか?
大豆の場合、1週間遅れたら発芽しなかった。

議題3.ハイスクール会議の様子~竹園高校の古代米プロジェクトは実践に基づいた活動報告で説得力があった。
田んぼは多世代をつなぐコミュティーの場になるという指摘は、現在の省力化・大型化の農場とは真逆の方向であるが、後継者不足・耕作放棄地拡大の歯止めにならないか。

同時に宍塚の里山で行われている里山モデルは霞ヶ浦の将来の姿に転用できないか。 
子どもの頃に里山で遊ぶ→子どもの頃に霞ヶ浦で遊ぶ。
大人になって子どもと里山で遊ぶ→大人になって子どもと霞ヶ浦で遊ぶ。
今の大人は霞ヶ浦がアオコの時に子ども時代を過ごし、霞ヶ浦に無関心になっている。
当然、子どもを霞ヶ浦で遊ばせようとは思わない。

この負のスパイラルを正のスパイラルに変えるには、子どもが里山、霞ヶ浦は楽しいと思い、大人もつられて里山や霞ヶ浦に興味を持つ。

※また里山の保全についても後継者育成、世代交代が課題と話題になりました。
今の運営会は、数名の理事で構成されていて若い人が入ってこない。

事情は個人毎に異なるが、責任を伴う活動を避ける傾向や専門的な話の内容についていけない人、中には理事同士の真剣なやり取りに引いてしまう人も多いのではないか。

このまま放置していたら会は、空中分解か先細り。
真剣に後継者育成、世代交代に向き合う時期ではないか。

運営会(8/12)や総会(8/18)で、後継者育成・世代交代の話題も挙げるべきではないか。
この里山を将来にわたって保存するために、今一番向き合う課題は後継者育成・世代交代と思います。

次回の自然農田んぼ塾の会議:106日(土)PM2:004:00 里山情報館

2018年5月27日日曜日

2018.05.27 自然農田んぼ塾 会議


自然農田んぼ塾 会議議事録
日時:2018527日(日)14001600
参加者:5

議事
1.   発芽率
プリンセスサリーのみ30%(種もみが2年前のもの)
他は概ね80
2.   田植えのスケジュール~参加可能な日、AMPMをご連絡下さい。
6/2 AM,PM いせひかり
6/3 AM,PM いせひかり
6/7 AM,PM プリンセスサリー、まんげつもち
6/9 AM,PM 黒米、緑もち、神丹穂、竹園高校と協働(AM)田んぼの学校(PM)まんげつもち
6/10 AM,PM黒米、田んぼの観察会(AM)、田んぼの学校(PM)まんげつもち
6/14 AM,PM黒米
6/16 AM はまかおり、PM紅染めもち、田んぼの学校(PM
6/17 AM 紅染めもち、神丹穂、田んぼの学校(PM)さなぶり
3.   大豆の栽培
野良くらぶで栽培している在来種(タノクロマメ)を田んぼの学校の脇(東側、北側)で栽培します。種まきは6月下旬、収穫は12月。参加者を募集します。
4.   大麦の収穫
自然農田んぼ塾の田んぼの脇に植えた大麦が収穫の時期を迎えています。今後収穫し小屋にハザがけをして乾燥させて、今年の種もみを除いた分をお分けします。麦茶や麦ごはんにどうぞ。
5.   SRI栽培、直播栽培
SRIは5月上旬に移植。現在は常時湛水で夜間の気温が暖かくなったら間断灌漑を開始する。
直播栽培は、最初落ち葉と土を被せたら発芽に失敗。再度まき直し上には細い草を敷く。
6.   モニタリング装置の設置
SRIの田んぼにJ-SRI研究会のモニタリング装置が設置されています。1時間ごとに1枚の写真を送信。イネの様子、雨量、気温、湿度、地温、土壌成分を自動で観測。
7.   次回の会議
7/29(日)PM2:004:00
事務局 菊地



2018年3月25日日曜日

2018.03.25 自然農田んぼ塾会議


自然農田んぼ塾会議議事録

日時:2018325日(日)PM2:003:30
場所:里山情報館 
参加者:9

議題1 アカガエルの卵塊調査(江原さんより報告)
2/114個の卵塊を確認。その後寒波が襲来し2月末までに8個を確認。
3月に入り4日に216個、12日に258個を確認する。
昨年は234個、一昨年は218個、2015年以降200個台の数値に落ち着いている。
2015年以前は600台、800台の年もあった。産卵場所の変化か、親個体の減少が原因か、アカガエルに聞いてみたい。

議題2 食味検査、前回試食用の米(ABC)を渡し5名の方から結果を提出してもらった。検査項目は、外観、香り、味、口当たり、粘り、柔らかさ、総合評価で良から良くないまで5段階評価
A(コシヒカリ)
外観:良2、やや良2、ふつう1、香り:良2、やや良2、ふつう1
味:良3、やや良1、ふつう1、口当たり:良2、やや良2、ふつう1
粘り:良3、ふつう1、やや良くない1
柔らかさ:良3、ふつう1、やや良くない1
総合評価:良3、やや良1、ふつう1
B(トヨサト)
外観:良1、やや良1、ふつう2、やや良くない1
香り:良2、ふつう3、味:良2、ふつう2、やや良くない1
口当たり:ふつう3、良1、やや良くない1
粘り:良1、ふつう1、やや良くない2、良くない1
柔らかさ:良1、ふつう3、やや良くない1
総合評価:良1、やや良い1、ふつう1、やや良くない2
C(イセヒカリ)
外観:良2、やや良い1、ふつう1、やや良くない1
香り:良2、やや良い1、ふつう1、やや良くない1
味:良2、やや良い1、ふつう2、口当たり:良2、やや良い1、ふつう2
粘り:良2、やや良い1、やや良くない2
柔らかさ:良2、ふつう2、やや良くない1
総合評価:良2、やや良い1、ふつう2
総合評価だけで見ると、A(コシヒカリ)>C(イセヒカリ)>B(トヨサト)の順であった。
また炊き立てと冷えた状態での味の比較は行っていない。昨年、キャンエコの活動日にコシヒカリとイセヒカリを食べ比べた時は、イセヒカリが優位だった。(甘いという意見があった)

議題3 2017年度の結果と2018年度の計画
2017年度の結果
(1)     種もみの発芽率~2017年は種まき後稲わらを大量に敷いた結果、発芽率は2040%と大幅に低下した。
(2)     玄米の反収~2017年度は、夏場から秋口にかけ雨量が多かったことから前年に比べ増収となった。
(3)     SRI実験~間断灌漑と常時湛水、トヨサトと緑もちの比較を実施。間断灌漑の開始時期が早く初期の成育に差が生じた。トヨサトと緑もちの比較では、トヨサトは間断灌漑、緑もちは常時湛水が優った。
(4)     直播実験~2.7cm5.4cm8.1cmの間隔で筋蒔きをした。発芽率は2040%、反収は5.35.8/
2018年度の計画
(1)     種まき~苗代Ⅰ(半溜め堤防北側)4/14,4/15(田んぼの学校と協働)種まき後は防虫ネットを架ける。
苗代Ⅱ(半溜め堤防南側)4月下旬(竹園高校と協働)種まき後は枯草、鳥除けネットを敷く。
(2)     SRI実験~間断灌漑に開始時期を遅らせる。それ以外は2017年度と同じ条件。
(3)     直播実験~2.7cm5.4cm8.1cmの間隔で1か所に3粒まきの所を設け発芽率100%を目指す。
(4)     開墾と米づくり(古代米プロジェクト)~竹園高校の生徒と先生、自然農田んぼ塾のメンバーで12/3から2/17まで4回の作業を行った。3/31里山情報館にて学習会、4月下旬種まきを予定している。

次回の自然農田んぼ塾会議は、5/27PM2:004:00 里山情報館
また苗代の整備3/31AM10:002:00,4/8PM1:304:00を予定しています。
菊地敏夫




2018年1月28日日曜日

2018.01.28 自然農田んぼ塾会議

自然農田んぼ塾会議議事録
2018.1.28参加者:9

1)2017年産米の反収  数字の単位:俵/反、( )書きは2016年実績
まんげつもち4.9=田んぼの学校 2.6=自然農田んぼ塾、2016年:3.8
おくのむらさき1.51.3
水口農園の黒米4.5=田んぼの学校 3.4=自然農田んぼ塾
はまかおり2.93.2
神丹穂3.42.4
いせひかり2.1
SRIトヨサト6.1=間断灌漑 4.6=常時湛水、4.9間断灌漑)
SRIトヨサト5.6=間断灌漑、2.7間断灌漑)
SRI緑もち5.2=間断灌漑 6.6=常時湛水
SRI緑もち5.5=間断灌漑
直播トヨサト5.62.7cm間隔) 5.85.4cm間隔) 5.38.1cm間隔)

2)12/20 J-SRI研究会での報告
2015年~乳苗移植と成苗移植の比較:反収比1.2
2016年~SRI圃場を増やす。反収比1.51.8
2017年~間断灌漑と常時湛水の比較、品種を増やす(緑もち)、乳苗と中苗の比較
結果
トヨサトは間断灌漑、緑もちは常時湛水の成育が良かった。
間断灌漑が有利と想定していたが、春先の夜間の冷え込みが苗の成長に影響を与えた。
常時湛水では、影響が少なかった。初期の成育の影響が後まで響いたのが緑もち、途中で逆転したのがトヨサトであった。今年は間断灌漑の開始時期を遅らせ初期成育を同じ条件にする。
またJ-SRI研究会のモニタリングシステムに地温、水温を追加してもらう。

3)直播トヨサトの反収および2018年の圃場配置計画
3cm間隔、6cm間隔の反収、発芽率を2015年と2017年で比較する。
今年は、1か所3粒蒔いて後で間引く。これによって発芽率の向上を図る。

4)大麦の移植
畔に大麦を播き、田んぼに移植した。
麦を蒔く理由は、大麦の根が伸長することで土が豊かになり、麦わらは敷草として利用する。

5)2018年の作付け案
田んぼの学校~黒米を止めてしめ縄用の苗を植える。
種まき~苗代Ⅰ4/14,15

6)種もみの準備量
必要最低限の3倍を用意。種まきはバラマキ。

7)食味検査
お米ABC1合ずつ参加者に配り、自宅で食べ比べてもらう。
次回の会議で評価表を回収。

8)開墾と米づくり(古代米プロジェクト)
1/27 竹園高校の奈良先生と生徒5名、自然農田んぼ塾のメンバー7名で畔づくり、均平化作業を行った。作業後ピザとパン焼き。
次回:2/17(土)13:3016:00

次回の会議:325日(日)14:0016:00