2016年6月5日日曜日

2016.06.05 J-SRI研究会視察

J-SRI研究会視察 

平成28年6月5日(日)PM1:30~3:40 参加者:13名

 J-SRI研究会とは、「SRI(the System of Rice Intensification:稲作強化法)の情報を収集・蓄積することを通して日本のSRI情報センターを目指し、国内および海外の学術調査を推進し、SRIの普及に寄与する」ことを目的とする研究会です。
 今回の視察は、昨年12月の定例会で逢坂さんが発表された「宍塚里山の谷津田でのSRI栽培実験について」の現地見学会という形で行われました。
 1時半メンバーが到着。自己紹介後田んぼに移動。今回はウクライナから金髪美人と可愛いお嬢さんも参加してくれました。
 逢坂さんが資料を見ながら説明。「自然農とSRIの組み合わせは、とても相性が良く、水を入れたり抜いたりするのに溝が効果を発揮する。敷草の効果は草の抑止と有機物の供給。様々の生き物の住み家となる。」と説明。参加者からは「イノシシの被害や鳥対策は?」と質問が出ましたが、宍塚にはイノシシは出ず、鳥もタカやカラスがいるので被害は少ない。

 及川理事長から会の活動の柱「調査」「保全」「環境教育」を説明。

 見学後の意見交換会では「本来SRIは乳苗と間断灌漑の組み合わせ。ここで行われている農法は川口式自然農をベースに逢坂式自然農を組み合わせた新たな農法。」と評価の声。
 SRIを農家の収入を向上させる手段と捉えるか稲の立場で一生を幸せに過ごす手助けを人間がどこまで関われるかの哲学の違いを感じました。

 発展途上国にとって農家の収入向上のためSRIは有効な手段と映り、米余りの日本にとって里山の風景を経済価値では測りきれない価値と捉え多様な生物と一緒に稲が育つ「逢坂式自然農&SRI」農法の価値を改めて気づかされました。 

自然農田んぼ塾事務局 菊地敏夫
                           



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