2016年4月12日火曜日

4/8~10 種まき

2016.4.12
自然農田んぼ塾事務局  逢坂
種 ま き

 数か月におよぶイネ作りのスタートとなる種まきは、4月8日(金)、9日(土)、10日(日)の3日間にわたって行いました。自然農田んぼ塾のメンバーは延べ10名参加しました。10日は、田んぼの学校の生徒(おとな20名、こども24名)といっしょに種をまきました。
 種まきの直前に、苗代面に種をまく位置に印をつける作業を事務局で行いました。写真1は印をつけたところです。まず苗代面に2~3mmの厚さで薄く一様に砂をまきました。そして、その上に写真2に示す種まき位置刻印具を裏返しにして押し当てて、たてよこ3.25cm間隔に印をつけました。写真2で黒く見えているのは、市販のポット苗育成用プラスチックトレイ(商品名プラグトレイ)で、突起の高さは28mmあります。その周囲に、ストッパーとして厚さ25mmの木枠をとりつけ、突起の高さを3mmとしました。したがって、種をまく位置には、深さ3mm程度の穴があいています。
写真1 苗代面の種まき位置に印をつけたところ
写真2 種まき位置刻印具

 写真3は、田んぼの学校の生徒が種まきしているところです。それぞれの穴に一粒ずつ種をまいています。種と種の間隔を広くとり等間隔に種をまくメリットは、(1)健康で発育が一様にそろった苗ができること、(2)発芽率が正確に求められること、にあります。
写真3 印の位置に1粒ずつ種をまいているところ
 種をすべてまき終わったあと、2~3mmの厚さで砂をまき、種を覆土しました。そのあと、種が鳥に食べられないよう鳥よけネットをかぶせ、さらにその上に保温用のビニールカバーをかけました。最後に、種に水分を供給するために、溝の上面ぎりぎりまで水を張りました。写真4は、種まきの翌日の苗代面の様子で、溝から染み出した水で苗代面がたっぷり水に浸っています。
写真4 苗代面が水に浸っているところ
      
 種が発芽するためには、以下の3つの条件がそろうことが必要です。

  1. じゅうぶんな水分があること : 種重量の15%の水を吸ったとき発芽の準備が始まり、25%に達したときに発芽が可能になる、と言われています。
  2. 種のまわりの温度が高すぎず低すぎず適度であること : 種の給水には温度が関係し、発芽に必要な給水量が重さの25%になるのに、10℃で10~12日、15℃で6~8日、20℃で4~5日かかります。発芽の最低温度は約10℃、最高温度は約40℃です。
  3. じゅうぶんな酸素があること : 酸素がたっぷりあると、種の胚から出る幼芽と幼根が同時に伸び、正常に発芽します。ところが覆土が厚すぎたり種が水につかったりしていると、酸素不足になり、発芽しなかったり、発芽してもその後の生育が悪くなります。

 4月中~下旬の時期は、種まきから発芽まで一週間から10日かかります。その間、水分・温度・酸素の管理に細心の注意が必要です。








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