2016年3月21日月曜日

苗代つくり

                2016.3.21  自然農田んぼ塾事務局

苗代つくり

田植えまでのあいだ、イネの苗を育てるための田んぼが苗代です。
苗代に種をまき、種が芽を出し、苗が育ちます。種がちゃんと芽を出し苗がしっかり育つには、苗代として次の2点が必要です。
(1)イネ以外の草が生えないようにすること、
(2)種の大きさ(23mm)と同程度以下の凹凸となるよう、苗代面を平坦にすること。
そのために、以下の手順で苗代をつくりました。
まず準備作業を、310日と12日、のべ9名が参加して行いました。作業内容は以下のとおりです。

  表面に出ている草を取って外に出す、
  表面に落ちている雑草の種を除去するため、表面の土を1cm程度削って外に出す、
  種をまくところが幅約110cmの帯状になるよう、両側に幅約20cm、深さ約20cmの溝を掘る(110cmというのは、実際に種をまくところより数cm広い幅)
  表面から数cmの深さまで土をほぐす(苗の根が伸びやすいようにするため)。

写真1 準備作業を終えたところ

このあと、いよいよ苗代つくりにとりかかりました。317日、18日、20日の3日間、のべ9名が参加して、以下の作業を行いました。

  溝に水をいっぱい入れ、その水位を基準にしてアメリカンレーキで表面を平らにする(第一次平坦化)、
  水没したところに、水面ぎりぎりになるまで砂を入れる(第二次平坦化)、
  溝に入れた水を落としたあと、約1mおきにアーチ状の支柱を立て、防鳥ネットをとりつける(防鳥ネットのとりつけは、種が発芽したとき鳥に食べられないようにするため)、
  平らにした面が荒れないよう表面を保護するため、その上にビニールカバーをかぶせる(ビニールカバーは、苗を育てるときの保温用としても用いる)。

②の第二次平坦化は、農作業の経験が浅い人でも確実に平坦化ができるようにするために、事務局が考案した方法です。

写真2は、砂を入れて第二次平坦化をしているところ、写真3は、左側と真ん中の帯が第二次平坦化を終えたところ(右側の帯は、準備作業が終わり苗代つくりにとりかかるまえ)、写真4は、左側と真ん中の帯がビニールカバーで表面を保護し、右側の帯が第二次平坦化を終えたところ、写真5は、苗代つくりが完了したところです。
4月上旬の種まきまで、雨が降ったり動物が入り込んだりして苗代面が荒れないよう、ビニールカバーをかぶせておきます。
写真2
写真3
写真4
写真5


0 件のコメント:

コメントを投稿