2015年12月15日火曜日

2015年度第4回J-SRI研究会で「宍塚里山の谷津田でのSRI栽培実験について」報告

 去る12月15日に東京大学農学部で開かれた2015年度第4回J-SRI研究会において、「宍塚里山の谷津田でのSRI栽培実験について」と題して報告しました。

 SRIに関しては、下記資料を参照してください。
by 逢坂福信

【J-SRI研究会に参加した自然農田んぼ塾メンバーの感想】
 SRIとは、 the System Of Rice Intennsification (稲作強化法)すなわち増収策のことです。J-SRI研究会は、東大農学部、明治大学農学部など各大学教授,院生、アジア諸国の留学生、関心ある一般人が集い、SRIに関して行うシンポジウムです。
 今回、逢坂さんが「宍塚里山の谷津田でのSRI栽培実験」の演題で報告を行い、SRIの実験成果を宍塚里山の紹介を含めて、① 自然農による実験結果であること、② 20%の増収があったこと、③ 乳苗を移植したこと、④ 間断灌漑の実際を紹介したこと、⑤ 来年も再現性を調べるために実験を行うことなど非常に分かりやすく説明していました。
 他のSRI実験報告では我が国のような温帯地帯では必ずしも増収をもたらさないと結論づけたものもあり、注目を集めていました。
 私の田圃では草に負けて実験結果を得ることができませんでしたが、逢坂さんの成果・熱意に触発されて来年もう一度チャレンジしたいと思っています。(伊藤孝男さん)

 初めてJ-SRI研究会に参加して、稲作技術の普及に取り組む方々の熱心な議論にびっくりっぽんの連続でした。
 SRIは元々日本にあった乳苗、疎植、間断灌漑技術だが、現在の日本ではあまり普及していないこと(収量を上げる必要がないため)
 タイ、インドネシア、カンボジアなどSRIの普及している村では、熱心なリーダーの存在が欠かせないこと
  自然農(川口式)とSRIの組み合わせは、世界でも例がなく皆さん興味深く、宍塚の圃場見学(6月) を希望されたこと
 SRIの日本語訳について「稲作強化法」「エスアールアイ」など議論がありました。私としては、テロ組織「IS」と間違われやすいので「稲作強化法」がいいと思いました。(菊地敏夫さん)


※J-SRI研究会HomePage(Japan Association of the System of Rice Intensification)は以下


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